正倉院展、行ってきた。2017/10/28
この日は親と登山(霊仙山)する予定だったのに、台風22号のせいで予定日に悪天候直撃という事態になりました。
親はまたしても山頂でコーヒーを飲むという希望を崩されたことになります。
残念。
山、行ってきた。霊仙山(2017/10/10)トレラン - これより自然界に入る!
ということで予定を前倒しして正倉院展を開催初日に行ってきました。
「初日は混むだろうな……」と思っていましたが、台風の影響で少なかったかな?と感じました。
とはいえ市営駐車場は満車で、個人運営の駐車場も結構混んでました。
朝っぱらだったので1200円を前払いしました。
ちなみに14時頃には900円に値下げされていました。
見慣れた奈良国立博物館エントランス。
待っているのは団体客です。
団体客は入場制限があるようです。
個人客は当日チケットも待つことなく買えましたし、入場規制もなく入れました。
とはいえ始終、肩がぶつかり合うくらいには混んでいました。
新聞でも紹介されていたので、特に緑瑠璃十二曲長坏(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)の周りには二重・三重に人だかりが。
根気よく待たないと近くでは見られないでしょう。
羊木臈纈屛風(ひつじきろうけちのびょうぶ)は数種展示されていて非常に見ごたえがあります。
個人的に注目したのは、シカやタカの足元に必ず植物が描かれていたことです。
動物と植物を別個に描くのではなく、一致しているもの、溶け合うものだという見方が伝わりました。
最後の物販ではこれのしおりが売られています。
非常にお洒落です。
今回の展示物は大きな品は少ない印象でした。
毎回出されるものは決まっています。
お面や巻物、小さい刀、といったものは毎年来られている方にはお馴染みのものがあります。
もちろん初出陳の品は非常に多くあります。
が、私のように学がない者は「去年も似たようなの見たな」と吐露してしまうかもしれません。
しかし貝殻を伸ばして切り貼りする螺鈿細工などの細やかな作業は、相変わらず美しく、創作意欲を湧かせてくれます。
違う種類の木を組み合わせて小さな台を作り上げる。
管理されてきたとはいえ、それが一枚の窓越しにしっかりと四つ足で立っている。
しかも貴族がかつて遊んだ雅な雰囲気を残しながら。
今はどこもかしこもITですが、時間的・空間的・思想的なものが残り続けるのはやはりこのスタイルなのだろう。
そう思わせてくれます。
シカは相変わらずでした。
エサを持つ人に寄って行き、子どもは泣き叫ぶ。
服は引っ張られる。
10月はシカの角切ですが、もう切り終えている模様。
県庁近くの商店街で昼食を食べて帰りました。
おすすめは『とんかつ がんこ』
とんかつ屋です。
おいしいですよ。
ご飯とみそ汁はお替り自由なので、必ず腹いっぱいになって出られます。
その分一人当たり2000円分は予算として持っておいてください。