哲学の勉強の仕方。その2。学習法の提案
目次
●この記事のまとめ
●イントロ
●レベル別学習法の提案とオススメ学習本へのリンク
●最後に
●この記事のまとめ
・哲学が「どういう必要に迫られて使われていたか」に着目して、哲学史の本を飛ばし読みする。
最初から無理はせず、自分で理解できるレベルで読みこなし、徐々にレベルアップしていこう。
・本とは違う読み方をするため、学習ノートを作ろう。
●イントロ
いろいろ哲学書を読んではコテンパンにされてきました。
「わからねぇ……(笑)」
しかしそれは当然のこと。
人と実際に会って話しているのに価値観がよく理解できなかった、ということはよくあります。
それが賢い方々の考えを文章だけで読むのだから、なおさらですよね。
ヘーゲルの新しい文献が近年発見されて、「どうやら今までの見方を修正する必要がある」ということが世界中の哲学者に湧き起こったこともあります。
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル - Wikipedia
ですが、歴史的な勉強をしてきて徐々にわかってきました。
特に時系列的に「現象学」のところまでくると、何が理由かわかりませんが、ストンと頭で理解できるようになってきました。楽しい。
●レベル別学習法の提案
そこで今現在の私からして、このような見方で勉強を始めたほうがいいよ、という提案をしたいと思います。
それは「哲学がどういう必要に迫られて、求められていたか」です。
そして「それらをレベル別にして理解する」ことです。
たとえば哲学の歴史を上記のことを土台にしてまとめると、次のようになります。
レベル1
初めは神がいることが当然だった。よって話題はどうやって神はこの世界を造ったのだろうか、ということだった。
しかし宗教上の神はたとえキリスト教においても、昔から存在を疑われていた。同時に宗教自体にも疑いの目があった。
だから神をどうやって成り立たせるかについて語られるようになった。
その間に周辺国から新しい思想、文化、技術などを学んだ。
神が造ったものを理解したいという望みによって科学技術が発達したはよかったが、それは全て人が生み出したものだ。よって無神論が出現して神を擁護することが難しくなった。
今度は人間を主体として神をどう理解するかが主流になっていった。
レベル2
……
レベル3
……
このようにして理解していくことが望ましいと思っています。
つまり初めは哲学史を軽く読み流すほうがいい。初めからじわりじわりと哲学者や、なんたら主義とかを勉強するのではなく、一つの時代を説明している文章を読んで理解したら、次の時代の説明まで飛ばしていい。
あと、本気で勉強するならノートを取ったほうがいい。自分で付録のようなオリジナル年表を書きましょう。
そして流れをある程度のレベルで把握できたら、時代ごとの最重要文献に入るという順序が一番確実ですよ。
「階段を上って理解するより、階段を遠目で理解するほうが楽です」
●最後に
どうしてレベル別に哲学史を俯瞰できる本がないのか、私はちょっと疑問です。何か理由はあるんでしょうが……。
そういったものがない以上、自分でするしかありません。
おすすめの哲学史の本はこちらで紹介しています。
↓