On bullshit

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玄関を開けたらいる宗教勧誘者の見分け方と対処法

家に来る宗教勧誘に対して問題なく誰にでもできる対処法とは?

 

 

本記事目次

留意点

宗教勧誘者の特徴

気を付けること

戸を開けてしまったら

宗教勧誘に関する法的検討

あとがき

 

 
 貧困家庭が集中している地域というのは宗教勧誘が多いんですよ。そういうところに住んでいないあなたでも、もしかしたら宗教勧誘に出会ってしまうかもしれません。ということで、実体験に基づく宗教勧誘者の見分け方と対処法を紹介したいと思います。
 

留意点

*宗教を馬鹿にする気は毛頭ありません。批判されるべきなのは、宗教それ自体ではなく、宗教を維持する方法や言動です。なので以下に書いた宗教勧誘者はしっかりと訪問者であることを自覚して行動されており、良い宗教者に分類されるべき人だと思っています。
 

宗教勧誘の特徴

1、午後2~4時ぐらいの時間帯に登場する

午前中・夕方・夜間はない。
 

2、ドアのノックがやたら丁寧

 ココンッ、はありえない。大抵はコン…コン…という遅いリズム。しかも力がなく、弱弱しい。そのため初めて経験すると幽霊かな?と恐怖を感じる。それくらい丁寧。
 呼び鈴の場合もピンポーン♪ではない。ピーン…ポーンだ。駅の改札口で鳴る音のリズムと同じだ。
 

3、白色一色か黒色一色の服装をしていて、かつ日傘を差している。

バンを持っている場合は服と同じ色をしている。どうみても営業には見えないし、近所の人っぽい感じでもない。雰囲気が異様に感じる。
 

4、戸を開けるまでしゃべらない

「○○○です~」は言わないし、「どちら様ですか?」にも答えようとしないことが圧倒的に多い。
 

5、2人組

のぞき穴やカメラで見ると、目の前におばさん2人がいる。あるいはおばさん1人と、やたら後方にスーツ姿の男が立っている。そしてその男は勧誘には参加しようとしない。おばさん2人のときは2人で勧誘してくる。
この場合は少し強気な気がする。トークも慣れている。このように必ず2人1組で行動している。
 

6、表情が朗らかに見えても目は暗い

元気がなさそう。違和感を感じる笑顔で、営業スマイルでは見かけない異様さを感じる。
 
ざっとこんな感じです。

気をつけること

・耳を澄ませる

なんだか変な呼び鈴・ノックの仕方だと感じたら、とりあえず居留守の構えを取る。
 

・のぞき見する

のぞき穴やカメラで確認して、異様に清潔な白か黒の服装ならほぼ間違いなく宗教絡み。おばさん2人の場合は白と黒とキレイに分かれている場合がある。見た瞬間にわかる。
 

・反論しない

おばさんたちは聖書に書いてあることはある程度覚えてきているので、反論に対する反論は聖書から引用して対抗しようとする。しかしそれだけであり、聖書から抜け出た反論になるとすぐにボロが出る。「本当に神がいるなら聖書なしでも説明できますよね!?」なんてことは言わないように。
 

戸を開けてしまったら

「あぁ、結構です」と言ってすぐさま閉めるのもアリです。戸を閉めるのを制止してくることはまずありません。男がいる場合は勧誘の仕方を監視しているので、静止してくることはまずないでしょう。つまり男がいる場合は新米とみていいです。勧誘の会話も上手くありません。おばさん2人の場合も静止してくることはありえません。「ではせめてこちらの冊子だけでも…」などと言ってくる場合がありますが、「それだけならいいか…」と思ってしまったら思う壺です。戸を閉めるのを止めさせることに成功したわけですからね。
 しかし聖書からの引用であるため、ちょっとした読み物になります。それ自体は面白いです。しかし受け取ってしまうと「可能性アリ」と判断されてしまうため、その後も訪問するリストに加えられてしまいます。毅然とした態度で断りましょう。ちなみに断ってもポストに何か入れられるということはありません。
 

 簡単にまとめると、

・声も含めて、すぐには応対しないこと。

・話には肯定も否定もせず生返事を繰り返すこと。

・何も受け取らないこと。

 

宗教勧誘に関する法的検討

 宗教勧誘を法的に対処するものの一つとして、住居侵入罪があります。つまり家の敷地に宗教勧誘目的で入ることがそもそもダメというストップをかけるということです。
 ではどのような場合に宗教勧誘行為が住居侵入罪に該当するか。以下の2点を検討します。
  1. 敷地の立ち入りは住居侵入罪の対象となるか
  2. 宗教勧誘目的の立ち入りは侵入に該当するか
1について。要するにこれは家に塀があって、それが家の付属のものであると明示されていれば、家の囲繞地(いにょうち)となります。ここで言う明示の例としては表札などがあります。そうなれば住居侵入罪が守る対象となります。
 
2について。侵入とは管理権者の意思に反して立ち入ることをいいます。たとえば勧誘お断りのシールを貼っている。応対したときにもそのことを話している。それでも帰らない、何度もやってくるという場合は侵入に該当しえます。
 
もう我慢ならん!というときは警察に被害届を提出しましょう。しかし下にも書きますが、宗教勧誘が地域単位で嫌われるというのはあちら側からすれば避けたいことです。強気で何度も訪れる宗教勧誘は稀だと思われます。
 

あとがき

 最近来た宗教勧誘は○○○○○○です。家族が「どちら様ですか?」と聞かずに出てしまったので私が対応することに。角形8号くらいの冊子には「苦しみはいつかなくなると思いますか?」と書かれており、それについての解答が聖書からの引用付きで紹介されていました。おばさんは「これに書かれていることを見てどう思いますか?」と聞いてきましたから、私は「はぁ…」と生返事。それで終わりです。
 宗教勧誘というのは今はシビアでして、苦情が寄せられるとその地域で窮地に立つわけです。数年前はドアを勝手に開けたり、郵便受けをガサゴソしたりとやりたい放題だったようですが……。宗教勧誘者が一番恐れているのは、入信者ゼロではなく宗教施設の地域拠点運営に支障が出ることです。なので強引なのはないと思います(新興宗教やカルト集団はわかりませんが)
私は大学時代、キリスト教史の先生のもとで勉強したおかげで宗教勧誘自体は怖くありません。宗教は適切に存在すれば良いものだと、勉強を通して知ることができました。
 おばさんたちは聖書から抜け出た文献の知識は皆無に等しい。異端宣告を受けたことがある人物・文献に関しては特にそうです。勉強したことがある身からすれば、マイスター・エックハルトぐらい知っとけよ!と言いたくなります。もちろん、伝道師を信じているのならばそれでいいと思うのですが、それで宗教者として成長できるかどうか心配になります。
 
エックハルト説教集 (岩波文庫)

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講読会に参加しても聖書などしか読ませていないのでしょう。ですから私は宗教勧誘者を目の前にするとき、一体何を目指してるのだろうかと心配してしまいます。信じられるものがある、というのは現代において羨ましいとも見て取れます。どうかその望みを崩壊させないようにしてほしいです。
 「苦しみはいつかなくなると思いますか?」という質問への解答は、聖書さえも含めて、自分で見識を広めることでなされるべきです。そのため、あえて私が解答するなら「自分でなんとかしよう」と言うほかないでしょう。宗教はそのうちの手段の一つです。