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On bullshit

読書感想文、社会評論、その他を自分勝手に。

思ったこと 感じたことを そのままに

「お・も・て・な・し」再考

 ●どうなる?

東京五輪2020

 新国立競技場の建設費の増大は、
コンパクト五輪とは一体なんだったのかと思わせますね。
どれだけの収支になるか見物です。
 
 また、おもてなし制服が完全にダサいのも話題になりましたね(笑)
 

headlines.yahoo.co.jp

 

デザインには100歩譲ってOKするとしても、
色がケバすぎます。
 
 クールジャパンなら学生服を基調にしなくても、
和服という選択肢も当然としてあったはず。
 
 5年後はどうなることやら。
 
 
 
 ところで、開催地が東京と決まったのは、
滝川クリステルさんによるプレゼンのおかげだとして、
多くのメディアがひっきりなしに
の部分を流しました。
 
 プレゼンはフランス語でしたが、日本は他とは違うんだということをアピールするために、
日本語を挿入したという見解が多いです。
 
 確かに世界中でも取り上げられたことからも、
それ自体は差異化に成功したと言えるでしょう。
 
 
 
決め手なわけではない
 とはいえ、オリンピックをおもてなしで決めたらとんでもないことです。
防犯対策など、他に直接アピールできることがあるはず。
 
 おもてなしのシーンばかりクローズアップされて、
何が成功要因だったか薄れているように思います。
 
 
 
●おもてなしとは
ただの強調
 おもてなしという言葉を分解すると、
 
・「お」は丁寧語の接頭辞。
・「もて」は動詞に付くと、
強調する働きがあります。
・「なす」は「成す」と書いて、
ある行為をする、仕上げる、遂げる、などの意味があります。
 

成すとは - Weblio辞書

 

 つまり「もてなし」とは、
ある行動を強調する意味
があると言えます。
 
 
 
●再び、プレゼンのおもてなし
 そうすると、プレゼンの
オリンピックの招致成功とは直結していないと思います。
 
 確かに滝川クリステルさんのプレゼンのテーマは
おもてなしが前面に出ています。
国際的に話題になったのも確かです。
 
 
 一方で忘れられていることですが、
プレゼンを行った人は他にもいらっしゃいます。
 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(1)佐藤真海(1/2ページ) - 産経ニュース

 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(2)竹田招致委理事長(1/2ページ) - 産経ニュース

 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(3)水野招致委専務理事(1/2ページ) - 産経ニュース

 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(4)猪瀬東京都知事 - 産経ニュース

 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(6)太田雄貴(1/2ページ) - 産経ニュース

 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(7)安倍晋三首相(1/3ページ) - 産経ニュース

 

【カウントダウン五輪決定】東京招致委最終プレゼン全文(8)竹田恒和理事長(1/2ページ) - 産経ニュース

 

むしろこれらの主張のほうが、
安心感が得られます。
もし私がおもてなしのみのプレゼンだけを見せられたら、
いまさらだ、と思いあまり興味を示さなかったでしょう。
 
 
 
●観光とおもてなし
 オリンピックに参加するスポーツ選手は、
スポーツそれ自体よりも楽しみにしていることがあります。
それは、各国のおもてなしです。
 
 たとえばロンドン・オリンピックでは、
コンサートのチケットが配られています。
敗退した選手さえも退屈にさせない配慮です。
 
 また観光に熱が入るのも各国共通です。
 日本は観光大国の場合でも、
おもてなしを重視しています。
しかしそれが最重要とは思えません。
 
 フランスでは、サービスが悪いだの、
不機嫌だのと言われています。
しかしフランスは観光国として人気です。
 
 よって、おもてなしが観光の集客性に寄与する度合は
決して高くはありません。
そして必ず必要というわけでもないと思います。
観光でわざわざ、おもてなしを求めるでしょうか?
 
 また、アメリカなどであるチップの制度は、
気に入ったサービスに対して施しをするものです。
 
 日本では好きに施しをするまでもなく、
料金にサービス料が含まれています。
これには強制性があるということです。
 
 しかしチップの制度と比較することは
あまりに文化が違いすぎるため、
比較対象にはならないと思います。
 
 問題は日本のサービスが、
迷惑になるかどうかです。
そしてサービスが無言の押しつけとなってはいけないのです。
 
 私は形式的・強制的サービスはイヤです。
結局それはおもてなしではないのです。
おもてなしは行動を強調する意味だと言いました。
これだけを受け取って、サービス向上を図るならば、形式的になって当然でしょう。
ここでいう行動とは、
個人の能動的・自発的な行為に限るべきです。
そこから漏れたものはサービスではありません。
 
 私は何かしらの変化がない限り、
おもてなしやサービスが
これ以上に進化することはないと思っています。
たとえ進化したとしても、
それは科学技術や政策が発端となっているに違いありません。
 
以上、On bullshit(ウンコな議論)でした。

 

「おもてなし」依存が会社をダメにする: 観光、ホテル、旅館業のための情報産業論

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