本、読み終えた。西村克己『1分間ピケティ 「21世紀の資本論」を理解する77の理論』
1分間ピケティ 「21世紀の資本」を理解する77の理論 (1分間人物シリーズ)
- 作者: 西村克己
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 単行本
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本書目次
第1章 働けば豊かになれるか [所得]
第2章 税金がおかしくないか [格差]
第3章 公平さは取り戻せるか [富の集中]
第4章 敗者は復活できるか [r>g]
第5章 日本への助言は何か [金融政策]
第6章 欧米をどう再建するか [富の世襲]
第7章 富に法則はあるか [資本収益率]
第8章 経済学はなぜ間違うのか [トリクルダウン]
記事目次
77項目×1分間
足掛かりにはなる?
77項目×1分間
SBクリエイティブ株式会社が出す1分間シリーズから出ている、ピケティの『21世紀の資本論』を手軽に理解するための本です。
図書館で見かけて借りてみることに。
他の本はわかりませんが、この本では見開き1ページが1項目であり、これを読み切る時間を1分間と推定し、簡単に理解できることを推しにしているようです。
見開き1ページといえど、ビッチリと字で埋められているわけではありません。
下半分か上半分が文章になっています。
空白には何も書かれていません。
おおよそカウントすると500字くらい。
あっという間です。
本書の項目数は77なので、読むのに77分かかることに。
しかしそんなに短時間では読めないと思います。
ゼロからの出発ならこれくらいの知識量からではないでしょうか。
足掛かりにはなる?
本書が邦訳600ページを超える『21世紀の資本論』を読みこなすための足掛かりにはなるでしょうか。
法学部卒業の経済学初心者の私にとっては、中々良かったと思います。しかし『21世紀の資本論』に対してはもう一声ほしいところ。
サラリと理解できますが、サラリとし過ぎな面もあると思います。
また『21世紀の資本論』の解説というよりは、ピケティの本が社会とどう関係しているかを述べていることに力を注いでいる部分もあります。
もう少し深い解説を行う1冊を読み終えてから『21世紀の資本論』に入れれば安心かな、という印象を受けました。