On bullshit

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本、読み終えた。小平達也『外国人社員の証言 日本の会社40の弱点』

 

外国人社員の証言 日本の会社40の弱点 (文春新書 945)

外国人社員の証言 日本の会社40の弱点 (文春新書 945)

 

 

 

本書目次

第1章 職場のコミュニケーション編

(七夕の日に祝賀行事なんてありえません。(中国人・40代男性)
日本人が自己紹介する順番は、おかしくないですか?(アメリカ人・30代男性) ほか)


第2章 ビジネス日本語編

(プラスアルファ?ハローワーク?初めて聞く英語に戸惑っています。(オーストラリア人・20代男性)
おでんの注文で悩むコンビニ店員です。(韓国人・10代女性) ほか)

 

第3章 マネジメント・チームワーク編

(時間厳守といいながら、会議が時間通り終わりません。(タイ人・30代女性)
グローバル化って精神論のコトだったんですか?(カナダ人・20代男性) ほか)

 

第4章 悩める上司編

(課長!私の「分かりました」が分っていなかったのですか?(インド人・20代男性)
ホウレンソウを逐一求められるのはなぜですか?(中国人・20代男性) ほか)

 

第5章 就職活動・キャリア編

(グループディスカッションで論破しているのに内定がもらえません。(中国人・20代女性)
給与明細をみるといろいろ引かれていて凹みました。(ベトナム人・20代男性) ほか)

 

 今やアルバイトでも外国人と仕事をすることが多くなり、外国人社員と仕事をすることが当たり前になりました。街中でも道を尋ねられることが増えました。中国人の英語すごい早口…。中国、韓国、フィリピン、インドネシア、イギリス、スペインの人と交流をしたことがありますが、日本企業で必ず「ムダ、わけがわからない」ということは聞きます。 
 本書はグローバル展開する日本企業で働く外国人社員の生の声と、その声に答えるプロが解説する内容です。筆者は日本のグローバル企業の組織・人材マネジメントの支援をされています。なのでとても的確な解説が続きます。
 
 ところでこの本は3点の読み方ができると思います。

①外国人社員のことを真剣に考えたいとき。

なぜトラブルになったか、原因をしっかりと解説されており、かつアドバイスもあるので、対応しやすい。特にインド人にとっては腕を組み、うなづく意味で首を横に振ることが目上へすべき態度だというのは目からうろこな知識。

 

②日本人自身が日本の企業を批判したいときの足掛かりとして。

日本人でもあるあると思うものが盛りだくさんです。たとえば、

「日本企業が個性を求めているなんて嘘だ」

「反対意見を述べて以来、ギクシャクしている」

「マネージャーなのにマネジメント経験がないなんてありえない」

「ホウレンソウを逐一求められる」

あるあるです。個人的な考えとして、入社式とかはなくすべきです。会社の利益にならないものは排除することを一度は考えるべきだと思います。岐阜にある未来工業株式会社の社長はドケチで有名ですが、年賀状やお歳暮なども原則禁止らしいです。小さいことかもしれませんが、社員にとっては気が楽になるに違いありません。

 

③エンターテイメントとして。

「上司(日本人)に相談したら、ウーンと言ったあとに瞑想を始めてしまいました」

笑うしかない。