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On bullshit

読書感想文、社会評論、その他を自分勝手に。

思ったこと 感じたことを そのままに

お墓参りに行ってきました。備忘録

 8月15日早朝、出発すると早くも湖岸沿いはロードバイク集団が走っていた。湖岸沿いから離れ、地方へ向かう。

 私の家は参るべきお墓が3基ある。おばあちゃんを途中で拾い、そこから近いお墓から回るのがおなじみだ。

 一つ目は上から響く新幹線の甲高い音がうるさく、下ではザリガニやどじょう、スジエビミナミヌマエビが水中で静かに暴れている場所だ。入っている方はひいじいちゃんまでは分かっているが、それ以外にも正体不明の遺骨が入っている。
 ひいじいちゃんは私が生まれる前に他界した。子ども好きだったらしい。火葬場に野球少年が自主的に集まって今までの礼を言いに来るくらいだ。電気屋として金儲けをしていただけではなかったということだ。去年はお墓にいたカエルはいなくなっていて寂しかった。
 
 
 
 二つ目は何とも不思議なお墓だ。山間の集落の中にある山道を登り、ようやく墓場に到着する。お墓参りに来た周りの人は不思議に思うかもしれない。というのも墓石がない。その土台があるのみだ。砂利もキレイなものではなく、そこらから拾ってきた砂利と変わらない。よって雑草が生える。去年は雑草、今年はツタ系の植物が繁茂していた。ここが一番世話が大変だ。それでもひいじいちゃんが子どものころから存在していて、先祖のお歴々が入っている。来ないわけにはいかない。どんどんツタを取っていく。途中でセスジスズメガの幼虫がいたのでおばあちゃんに見せたらそれが殺されそうになった。私は虫がいても逃がす方針だ。うまく逃げてくれ。そう願い山中にブン投げた。
 

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 終わって下山するとすぐ川が目に入る。この地域はバイカモという、冷たい川で白い花を咲かせる水草が観光資源となっている醒井(さめがい)という土地から近い。知らない人は地名さえ言い当てられないであろう集落、そんな場所だ。だから唯一の自慢は川がキレイということだ。今年は上流まで行かなかったが、上は水がエメラルドブルーに染められている。水の冷たさはまるでプールに入る前のシャワーに似ている。子どもたちから歓声がうるさい。20度となかっただろう。
 
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*この写真に写っている植物を知っていたら、その名前を教えてください。 
図鑑で調べてもそれらしいのが見つからなかったので。
 
 
 
 最後は1000m以上ある山の麓からほど近いところだ。そして周囲のお墓としっかり溶け合っている普通のお墓だ。お墓参りを済ませ、そこからほど近いところで農業を営んでいる親戚の知り合いにスイカを買いに行った。和風の豪邸で、庭は川が再現できる。そして家の中は子どもが駆け回っていた。こんにちはと言うと首をかしげて奥にトテトテと行ってしまった。短いおさげが肩の上で揺れていた。かわいらしい。孫にしたい。
 しばらく待つとそこの主が来てスイカを分けてくれた。これがすごく甘い。スイカは京都に卸していて、まだかと催促の電話が鳴るほど人気らしい。スイカを6個と米1升を割引で、そしてタマネギを5個オマケしてもらった。窒素・リン・カリウムが多く含まれたスイカの肥料を米に代用しているそうだ。普通の米とは違う。おいしい。奥さんは別れ際に騒々しくて申し訳ないと謝ってきたが、こちらこそ割引価格で買わせていただいて申し訳ないと思った。しかしどれもおいしいのでいただきます。主の自慢話をのらりくらりとかわしたあと、再び山の麓に戻り親戚のおじいちゃん宅へお邪魔した。
 
 
 
 親戚のおじいちゃん宅はまさしく麓だ。家の背後が山の斜面だからだ。そして別の平地に土地を買い、耕している。そこでツルムラサキやタマネギ、ダイコン、トウモロコシ、ナスと、栽培している野菜は挙げればキリがない。近年はブドウも始めた。去年も食べたが甘かった。今年は配れる量にもなると周囲に息巻き、農協からブドウを包む袋をいくらか仕入れていた。
 それで今年はどうだと聞くと意気消沈してしまっていた。白い眉毛とあごひげが下に垂れていた。なんでも消毒がうまくいっていなかったようで、うどんこ病があれよあれよという間に広まってしまったという。配る約束もご破算となった。
 それでも食べられる実を一つ一つ収穫していたので分けてもらった。品種は2つで、紅伊豆(べにいず)と藤稔(ふじみのり)だ。紅伊豆は赤く、藤稔は黒く実をつける。紅伊豆はとても甘かったが、もっとドロリとした甘さになるという。一方で藤稔は口に含むと失敗しているとわかった。甘さが足らず、大きい実に合っていなかった。甘さが拡散されているように感じた。来年こそはと鼻息が荒い。ちなみにいつもは剃っているあごひげを生やしている理由は、目立ちたいから。そよ風が入ってくる和室で笑いが起こった。
 このおじいちゃんは盆栽にしている桜と梅の花でお花見をするのが自慢だ。そして人の世話が好きだ。山の行事にも積極的にかかわり、ローカルTVへの出演も果たした。
 また来年も来よう。顔が似ていると言われるが、あのような朗らかな顔つきをして、人望があり、人格者だと思う人と同列扱いされるには早い。新たに始めたというアスパラガスの苗の葉を手に乗せながら、自戒した。
 

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