読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

On bullshit

読書感想文、社会評論、その他を自分勝手に。

思ったこと 感じたことを そのままに

本、読み終えた。岩間信之編著『フードデザート問題 無縁社会が生む「食の砂漠」』

 

フードデザート問題―無縁社会が生む「食の砂漠」

フードデザート問題―無縁社会が生む「食の砂漠」

 

 

 

 

 買い物難民や買い物弱者という言葉は聞いていたけれど、フードデザート問題というのは初めて知りました。

アマゾンでも「フードデザート問題」と検索しても2冊しかヒットしませんでした。
 
 
フードデザート問題とは、1)社会・経済環境の急速な変化の中で生じた「生鮮食料品供給体制の破壊」、2)「社会的弱者の集住」という二つの要素が重なったときに発生する社会的弱者の健康悪化問題、と整理できる。
(本書より引用)

 

 
イギリス政府が名づけた問題らしい。
 
 
 
 大型スーパーの出店による小売店の閉店などにより、アクセス困難の状態となったことや、金銭的な理由、孤独化、さまざまなことが原因でフードデザート問題、略してFDs問題が起こっているらしい。
しかもそれは都会のほうが深刻だと。
本書のフードデザートマップでも、電車の線路がすぐ近くにあるような都会でも赤く表示されている場所が多くあった。
 
確かに田舎は結束力が強い。
山の麓に親戚のおじいちゃん宅がありますが、そういうところは畑があり、半ば自給自足です。
そして食の物々交換も盛んです。
そう思うと都会やベッドタウンは一人で生きていかなければならないところかもしれません。
 
 
 
 FDs問題の対策の一つとして、トラックによる移動スーパーがあります。
私が小さいころも何度か来ていたことがあります。
しかし移動スーパーは本書にも書かれている通り、営利どころではない、採算がギリギリの状態なようです。
 
 
 
 昔より食料の生産高は上がっているのに、どうしてこのような問題が浮上するのでしょうか?
不思議です。
私の近くの耕作放棄地は埋め立てられ、ベッドタウンとして売りに出されました。
地産地消の機会がこれでなくなりました。
そして一方の空き家問題。
世の中ってパッと見は矛盾ばかりだな、と思わせられる本でした。
 
 
 
 
 
●目次
第1章 フードデザート問題とは
第2章 高齢者を取り巻く生活環境の変化
第3章 フードデザートマップ作成の試み
第4章 事例研究1(地方都市)
第5章 事例研究2(農村地域)
第6章 事例研究3(大都市圏のベッドタウン)
第7章 フードデザート対策の事例
終章  フードデザート問題への提言