On bullshit

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本、読んだ。ヘルマン・ヘッセ『郷愁』

 

郷愁―ペーター・カーメンチント (新潮文庫)

郷愁―ペーター・カーメンチント (新潮文庫)

 

 

 ヘッセは自分の好きな人の一人。ヘッセの小説の主人公って読み返してみると、なかなか無茶をやらかす時がある。

 それでもどこかで自己反省的になる。それがなんとも青春のようで、

とても気に入っています。

 

 『郷愁』の主人公も調子に乗ったり、ブルーな気持ちになっている時に、お酒を大量にひっかけている。

 また、告白してフラれたり、好意を寄せてもらっていながら、それを受けなかったりする。

 人の生と死にも触れあっていく。さまざまな人の人生に触れて、自身も人生を形作っていく。この小説はそのような軌跡を自己反省的に追うことができる。甘酸っぱく、ドラマチックな人生を読みたいという方にはオススメです。

 

 ちなみに、ヘルマン・ヘッセが描く女性は、実際に会ってみたくなるほど魅力的でセクシーです。それ目当てで読んでるという面もある(笑)

 特に『車輪の下』では主人公と女性が一緒にブドウを足で潰すシーンがあります。そのやりとり……正直たまらん(笑)

幼いころ、お姉さんにドキドキするような、そんな感覚。

 そういう女性が登場する小説を読みたいなら、私はヘルマン・ヘッセを推します。