泣いた小説一覧
自分が感動したもの、泣いたもの、自分が大きく感情を動かされた本は、誰かにススメたくなるもんです。
ということで、自分でメモしている読書録から特に泣いたものをピックアップしてみた。
<ナニコレ?>
ロシアの文豪バルザック。
『谷間の百合』なら読んだ人もいると思いますが、
泣いたのはこちらです。
愛娘たちに全財産を投じて死んでいくゴリオじいさんの話。
<コメント>
愛娘たちに、懸命に施しをする姿に胸を打たれました。
<泣いたところ>
「娘たちを思うと、なんだか胸がぽかぽかしてくるんです」
小林照幸『朱鷺の遺言』
<ナニコレ?>
日本産の朱鷺が絶滅するまでを、
綿密な取材に基づいて描いたノンフィクション。
小林輝幸さんはノンフィクション作家です。
この人のノンフィクション小説はどれもつい読み込んでしまいます。
これを読んだ数か月後、朱鷺が孵ったというニュースが日本を駆け巡り、また泣きました。
<コメント>
朱鷺を思う人たちの熱意が響いてきます。
<泣いたところ>
野生で最後の日本産朱鷺を捕まえるところ。
小林照幸『ペット殺処分――ドリームボックスに入れられる犬猫たち』
ペット殺処分---ドリームボックスに入れられる犬猫たち (河出文庫)
- 作者: 小林照幸
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
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<ナニコレ?>
保健所の人たちへの取材をもとに、
ストーリーが構成されています。
<コメント>
こんなことを体験している人がいるのかと思うと、
悲しくなってきます。
常々思うのは、日本の動物系番組は、どうしてこういうことから目をそむけているのかということです。
<泣いたところ>
脱走させるシーン。
ルソー『孤独な散歩者の夢想』
<ナニコレ?>
ジャン・ジャック・ルソーが最後に書いた著作です。
<コメント>
独りぼっちになったルソーが、
どんな人だったのか。ここでわかります。
教育書『エミール』もおススメ。
<泣いたところ>
ルソーが友人を引き留めるところ。